「日常世界の僕は」

浅い夢から覚めた僕は
揺れる世界に流される
変わる今を遠く眺め
生きる僕は動かない

頭で造った世界は程遠い世界で
生きるのも一苦労なこんな世界
流れ流され人波に馴染んだ僕は
ここに居るその訳を見失いそうだ

電車を待つ３番線
白く浮かび上がる息
温かいポッケの両手
冬はまだ終わらない

こんな未来になった僕は
これで満足かい？
後戻りは出来ない笑えちゃうな
慣れてしまったこの心は
何か忘れそうだ
綺麗な道に僕は甘えちゃってんだ

夢の事語る少年　眩し過ぎるんだ
あんな時も過ごしたと思い出すんだ
月々を重ね僕も大人になっちゃたんだ
考えることが増えて難しくなった

親切な人は言った
子供のままではいれない
夢だけ見て生きても
お腹は満たされないと　

こんな未来になった僕は
君にどう見えるだろう？
あまりに情けない　笑ってくれよ
あの日見てた僕の夢は
終わってしまったのかい？
握り過ぎた手のひら傷だらけだ

駆けても先は見えないな
時間と共に消える体

こんな世界で生きる僕は
小さなものなんだろう
当り前な話さ　そんな存在さ
普通に生き普通に死ぬ
それも幸せだろう
だけどそれじゃつまらない　ひねくれ者さ

こんな未来になった僕は
これで満足かい？
後戻りは出来ない関係ないね　
明日死ぬか100年後か
そんなのはわからない
後悔は嫌いさ　みんなそうでしょ？

物語はまだ始まり
これからが面白い
どんな明日が来るか　笑えちゃうな